認定NPO法人 幼い難民を考える会
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認定NPO法人 幼い難民を考える会 caring for young refugees / CYR
CYRカンボジア
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マーチ先生

ププレイタトウ水浴びIMG_4398.JPG
いつも当会活動へ温かいご支援をいただき、ありがとうございます。

1992年に当会がカンダール州に開園したプレイタトウ村の保育所は、2017年以降、地域で自主運営されています。今でも一日保育を継続している唯一の保育所です。
村の大人たちは子どもが朝7時から午後3時まで友だちと楽しく過ごせる場所があることを大切に思っているので、給食をつくる人を雇うお金を出し合っています。現在は38人の子どもが登園してきます。
マーチ先生子どもについて語るIMG_4387.JPG
担任のマーチ先生はここで子どもを教えて26年。中には、かつての教え子の子どもも通ってきているので「孫みたい」と話します。一日保育では、水浴び、給食、お昼寝の時間があります。昼ご飯の前には、マーチ先生がひとりひとりの子どもの体を洗ってあげ、髪をとかします。マーチ先生食事を食べるのを助けるIMG_4435.JPG
さっぱりしたところで友だちと食べる給食は、子どもたちの体と心を心地よさで満たします。クラスが終わっても、親の帰りが遅い子どもは先生が預かって、夕方家まで送っていきます。

マーチ先生、最近、「疲れている」と周囲にもらすようになりました。無理もありません。毎日30人以上の子どもをひとりで一日中みているのですから。3時間だけの半日保育を行う「村の幼稚園」は、先生の時間的負担は少ないですが、子どもと保育者、親と保育者の関係がどのように築かれてゆくかは未知数です。保育時間の中に生活の一部が含まれているのと、学習や遊戯に留まる場合の違いが見えてくるのは、「村の幼稚園」の実績がもう少し蓄積してからだと考えています。

親が子どもにしてあげられることが時間的、能力的、経済的に限られているカンボジアの貧しい地域。そこに生まれた子どもが元気に育ってゆく上で、マーチ先生のような保育者は、是非とも、いてほしい存在です。

当会は、「村の幼稚園」の保育者育成に力を入れていますが、マーチ先生のような保育者がカンボジア各地に増えてゆくことを心より願っています。
引き続き、皆様の温かいご支援、どうぞよろしく申し上げます。

2018年12月27日


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