
Children,Our Future
今日の子どもの幸せが
明日の平和な世界につながります
1980年、内戦により難民となったカンボジアの子どもたちが、
タイ国境の難民キャンプの恵まれない環境のなかで、
少しでも人間らしい環境と必要な配慮のもとで暮らせるようにとの
願いから、幼い難民を考える会(CYR)の活動は始まりました。
難民キャンプ閉鎖後は、復興をめざすカンボジアの農村で、
子どもたちが安心して暮らせる環境づくりと
女性の自立を支援する活動に取り組んでいます。
会の名前を「難民の子ども」ではなく「幼い難民」としたのは、
子どもという独立した人格を尊重する立場から、
子どもたちの成長が守られて初めて、
祖国を逃れてきた人たちの、
あるいは、その国の自立の問題に結びつくと考えたからです。
また、「考える会」としたのは、
助けるという意識がしばしば相手の自立を侵したり、
相手を管理する態勢に陥りがちであることを認識し、
難民問題をいろいろな側面から考えていきたいという
会の基本姿勢に根ざしています。
私たちはこれからも、さまざまな理由により
厳しい境遇に置かれている子どもたちの健全な成長を支援し、
その保護者たちが人間らしい生活環境のもと自立できることを
めざしてひとつひとつの小さな積み重ねを大切にしていきます。
そのことが、難民を生み出さない、
明日の大きな平和を創る力となることを、信じています。