認定NPO法人 幼い難民を考える会
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認定NPO法人 幼い難民を考える会 caring for young refugees / CYR
CYRカンボジア
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カンボジアでは、4割の子どもが慢性的な栄養失調に苦しんでいます。
また、衛生環境も悪く、農村部ではふたりにひとりが、安全な水を飲めません。
適切な衛生設備のある環境で暮らす子どもは、わずか2割です。
そのため、1割近くの子どもが、5歳まで生きられません。

そんな子どもたちが、少しでも安全で衛生的な環境で過ごせるよう
保育所という場所を活かして、子どもたちを支援しているのです。

保育所では、給食や栄養食を出しています。
水浴びもします。
手洗いや歯磨きの習慣も教えています。

厳しい環境で暮らす子どもたちを守りたい。そんな想いが活動の基本にあります。

カンボジアで小学校をドロップアウトする子どもは、統計では2割程度ですが、活動を通じた実感では、およそ半分です。
通う交通費がない、親の仕事を手伝うなど、理由はさまざまですが、
いきなりの集団生活に馴染めずに、行きたがらなくなる、というのも、大きな原因のひとつ。

私たちが支援する保育所を巣立った子どもたちは、人の話を聞くことができる、
人に対してはっきりとしゃべることができる、文字を知っているなど、 そのあたりの心配がいらなくなります。
ドロップアウトした子はあまりいません。


人間は5歳くらいまでに、基本的な思考回路が形成されると言われています。

思いやりの心、感謝する気持ち、感動する、五感の楽しさ、簡単にあきらめない、責任感、自分で考える・・・

幼児期は、こうした社会生活を送る上での基礎が形作られる、大切な時期なのです。
この時期に、どんな環境で育つかが、その後の人生を左右すると言っても、過言ではありません。

愛情を受け、いっぱい食べて、いっぱい笑って、いっぱい寝て―――
子どもの頃を内戦のさなかに育った今の大人たちには、そんな経験がありません。
長く続いた内戦は、価値観、社会通念、さまざまな社会システムを壊し、
人を信じる心までも奪ってしまいました。

そうしたカンボジアを明るい未来に導くには、
次世代、次々世代を育てていくことが鍵になると信じ、
今日も幼い子どもたちと向き合っています。


現在は村に移管されている2ヶ所の幼稚園、プレイタトウ保育所とバンキアン保育所は、1991年と1993年に開設し、支援しました。卒園できるまで生きられるということ自体、カンボジアでは容易なことではなかった時期を乗り越え、これまでに、計841名の子どもが巣立っていきました。
設立当時の子どもたちも、今は成人して、それぞれの道を歩んでいます。

先生として保育所に戻ってきました!
幼稚園・保育所の先生自体不足しているカンボジアで、私たちは同国唯一の公的養成機関「国立幼稚園教諭養成学校」に通うための奨学金を設けています。
そして2011年、卒園児の2人が無事学校を卒業し、両保育所の先生となりました。新米先生として頑張る2人に私たちも期待しています。

3人の子どもをバンキアン保育所に通わせたお母さん
いろんなことが学べたのはもちろん、家の手伝いをしなかったこの子が手伝いをするようになったりと、保育所の意義は大きかったですね。友達もできたし、楽しそうに通っていました。小学校にもすぐ慣れましたよ。
私たち親にとっても、保育所があったおかげで仕事に出かけることができましたし、保健知識を教えてくれ、ありがたかったです。
保育所には未来があると思います。


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