幼い難民を考える会(CYR)は、保育士の女性たちが中心となって設立されました。
カンボジアでの内戦がひきおこした難民の惨状を見て、何かできることはないかと立ち上がった女性たちです。
戦乱を逃れるため祖国を離れ、難民キャンプへ向かう人々
CYR設立代表の いいぎり ゆき
1979年秋、難民キャンプに入り、生きる権利さえ危うくされた子どもたちの暮らしを目の当たりにして、
この子たちのためにせめて心安らげる場をつくりたいと、帰国後、世論に広く訴えたのがはじまりです。
その声に応え、全国から続々と支援者が集まり、発足総会には80人が駆けつけました。
すぐに難民キャンプへの派遣を開始し、その熱意が認められて国連難民高等弁務官事務所と契約、
事業を継続しました。
日本では、たくさんのボランティアが集まって、街頭募金やバザー、定住難民のための活動などを行い、
難民キャンプの子どもたちを支え続けました。
難民キャンプ閉鎖に伴い、1991年、拠点をカンボジア国内に移し、活動を発展させていったのです。
1980: 設立
1980: カンボジア難民キャンプでの保育・職業訓練 (~1993年)
1983: 在日 元インドシナ難民の支援 (~1996年)
カオイダン難民キャンプ内に開いた保育センター「希望の家」。13年間に約8000人の子どもを支援した
子どもの成長に配慮した教材を提供し、「心身ともに健康に育つ環境」づくりに取り組む。
1990: タイ国境被災村での保育活動 (~2000年)
1991: カンボジア、農村での保育活動
1993: カンボジア、織物技術研修
農村の保育所の子どもたち
織物研修を受ける女性
2003: プノンペン、都市貧困地域(スラム)での保育活動
2004: カンボジア、公立幼稚園協力
2006: スマトラ沖地震・津波被災支援
2009: カンボジア、公立地域幼稚園協力
2011: 東日本大震災被災地支援
2011: カンボジア、地域幼稚園保育支援
「村の幼稚園」パイロット事業を開始(カンダール州2村に村の幼稚園を開設)
2013: カンボジア、「村の幼稚園」開設事業 開始
タケオ州3村に村の幼稚園を開設
2014: カンボジア、公立地域幼稚園協力(教材提供と保育者研修)
カンダール州4村に村の幼稚園を開設
2015: カンボジア、公立地域幼稚園協力(教材提供と保育者研修)
カンダール州1村に村の幼稚園を開設
2016: カンボジア、カンダール州1村に村の幼稚園を開設
2017: カンボジア、カンダール州1村、コンポンチュナン州2村に村の幼稚園を開設
スラムに暮らす子ども
地域幼稚園の様子