新しい先生を迎えました。(カンダール州チュティール村)
いつも幼い難民を考える会の活動をご支援いただき、ありがとうございます。
今回はカンダール州チュティール村の幼稚園についてご紹介します。
プノンペンから車で1時間ほどの場所にあるチュティール村は、カンダール州アンスヌール郡の中でも特に貧しい村で、学校に通えない子どもも多くいました。そこで、当会は村の集会所として使われていた建物を修繕し、2014年に村の幼稚園を開設しました。
以来、28名の子どもたちが村の幼稚園に通い、学んできました。
2016年6月20日、2014年から勤務していた先生の退職に伴い、
チュティール村の幼稚園は新しい先生を迎えることになりました。
優しい眼差しのトゥーイ・イン先生(写真中央)
今回新しく先生となったのはトゥーイ・イン先生。
村の委員会からの推薦で選ばれました。
午前中は幼稚園で、午後は村の委員会で働いています。
今回、村の幼稚園の先生を引き受けるにあたり、イン先生は、
「後任の先生がいないということで、幼稚園を閉鎖するということはどうしても避けたかった。」
と話してくれ、彼女の責任感の強さを感じることができました。
絵本の読み聞かせ
クメール文字を学ぶ
当会は6月22日にチュティール村の幼稚園を訪問しました。
本来この日はモニタリングを予定していましたが、イン先生が着任2日目だったので、
当会の保育アドバイザーであるヨス・オー・アルンが代わりに授業を行って、
子どもたちの教え方などをインさんに指導しました。
保育者への研修などを担当するアルンは、
「授業の中では、絵や絵本を使う、子どもたちでも知っているような易しい単語を使うようにする、授業の内容に関連したゲームを取り入れるなど、子どもたちが楽しんで勉強できる方法を彼女に見せることができたと思います。今後も彼女のサポートを続けていく予定です。」
と、話しています。
イン先生も子どもたちも、会ってから間もないためか少しぎこちない様子が見られましたが
授業の際には、イン先生も子どもたちが授業に集中できるように指導するなど、彼女の子ども好きな面も見ることができました。
2018年4月から始まる村人による自主運営を目指して、当会も支援を続けていく予定です。
今後も皆様のご支援のほど、お願いいたします。