認定NPO法人 幼い難民を考える会
home menu
認定NPO法人 幼い難民を考える会 caring for young refugees / CYR
CYRカンボジア
お問い合わせ
幼稚園管理委員会の役割と地域の人たちとの協力 1 IMG_7910縮小.jpg


いよいよ3月末には、支援している8ヶ所の村の幼稚園の地域への移行式がそれぞれの村で開かれます。地域で、幼稚園の運営を継続して行っていくために、今まで様々な保育者の研修や教材づくり研修などを行ってきました。 9月には、2022年度と2023年度に新しく開設された5村の幼稚園の委員会メンバーが参加し、5日間の幼稚園運営委員会の勉強会を開きました。勉強会の目的は幼稚園管理委員会のメンバーが委員会の義務と責任をよく理解し、地域幼稚園の規準内容と評価の仕方を学ぶこと、それぞれの村の委員会の具体的な活動計画を立てることです。  5日間の研修では、幼児教育の重要性、保育者の義務と責任、子どもの対応、毎日のカリキュラムの実施、管理委員会の義務と責任、地域幼稚園の規準33項目の評価の仕方と33項目の実施者、月と年間計画のフォームなどについて説明しました。 7 photo_2024-02-28_13-20-07 (2).jpg


 そして、自分たちが考える管理委員会の了解事項、幼稚園の開発計画、2023年、2024年度の活動計画をそれぞれのグループで話し合い、州や郡の担当者のアドバイスを受け完成させました。  この研修の結果、委員会メンバーは、現在実施されている幼児教育とその重要性、子どもの権利や地域幼稚園の規順について学び、保育者がその規準に沿って、どのような仕事をしているのか、どのように幼稚園が運営されているか、その上それがどのように評価されるかについても詳しく学ぶことができました。何よりも幼稚園管理委員会がどのような役割を持って仕事をしなくてはならないのかについてよく理解することができました。さらに話し合った2024年の計画の中から二つの活動を選び、具体的にその活動にかかる費用の検討も行いました。 15 photo_2024-02-28_13-19-55 (5).jpg


 昨年度開設したクロサス・トゥメイ村の小学校の校長先生は、次のように話していました。「率直にいうと以前は、地域幼稚園の役割と責任について何も知りませんでした。この勉強会を終えて、委員会の義務と責任、幼稚園のクラス開発のための活動計画と予算計画についてよく理解できました。これらの活動を円滑に実施できるよう最善を尽くしたいです。」そして外具を作るために園庭に盛り土をする、学習コーナーの教材を置く5つのテーブルを地域からの協力金を集めて作りました。 今年度開園したトゥールポンロウ村の幼稚園の管理委員会委員長は、「私たちの村の幼稚園は、開園したばかりだが、地域の人たちは、自分達の子どものための「村の幼稚園」にとても素早く協力しています。この勉強会で学んだ委員会の義務と責任について自分たちが作った計画が達成できるよう実施していきたい。」と積極的に取り組み、学習コーナーのテーブルや竹はしご、木の棒を使った外遊具を設置しました。村の管理委員会は勉強会のあと変わってきています。変化の速い村と遅い村があります。村人の生活が良く、委員会のメンバーがよく協力し合うところは、年間計画は早く実施できていますが、村人の生活が大変なところは、計画の資金調達がなかなか進みません。 27 IMG_縮小 8026.委員会勉強会全員.jpg


今年2月には、振り返りのミーティングがそれぞれの委員会で行われ、2023年度の達成できたこと、できなかった項目も検証し、2024年度の計画も全ての委員会メンバーと話し合われ計画を確認しました。これからは更に、州や郡の担当者、地区評議会とも年間の活動計画、予算を共有し、お互いの繋がり、協力関係が強くなってきているのが実感されています。

〒110-0016 東京都台東区台東1-12-11 青木ビル3B TEL.03-6803-2015 

Copyright © CYR., All Rights Reserved.