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認定NPO法人 幼い難民を考える会 caring for young refugees / CYR
CYRカンボジア
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「国際こどもの日」のイベントを村の保育所で行いました


いつも当会活動に温かいご支援を頂き、誠にありがとうございます。

6月1日は国際的に定められた「子どもの日」で、カンボジアでは国民の祝日にもなっています。
当会プノンペン事務所(CYK)では毎年、この国際子どもの日にちなんで、各保育所・村の幼稚園でイベントを実施しています。

今回は、5月31日に行われたプレイタトウ保育所でイベントの様子をご紹介します。
このイベントには、近くにあるタプロム村の幼稚園、バンキアン保育所と合同で行われ、
3村から60名を超える子どもたちと村人が集まり、賑やかに開催されました。

イベントでは始めに、開会式が行われました。
式は子どもたちと保育者を含めた参加者全員による国歌斉唱で始まり、
その後、子どもたちがいつも幼稚園や保育所で歌っている歌を披露しました。

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(口をいっぱいに開けて歌う子どもたち。元気な歌声が教室に響き渡りました)


次に、子どもたちは国際子どもの日に関する簡単な知識や歴史について、
自分たちの身近な生活とも比較しながら学びます。

CYK保育アドバイザーであるアルンが、
「お父さんやお母さんから叩かれることはある?それはどうして?」という質問をしたところ、
子どもたちは「ある。言うことを聞かなかったから、ちゃんとご飯を食べなかったから」とそれぞれ答えます。

続いて、「何もしていないのに叩かれたことは?」という質問をしたところ、「ある」と答える子どもたち。
それに対してアルンは、「権利をもっているということは、そういった暴力や嫌だなと思うことから自分が守られるということ、そして、それは正しくないことだとお父さんやお母さん、自分よりも年上の人に対して主張できることなんだよ」と教えました。

カンボジアでは、お年寄りや年上の人を尊重し、その人たちの意見を重んじる習慣が根付いています。
それは、人に対する礼儀や思いやりがお年寄りから若い世代に受け継がれていく側面がある一方で、
時として子どもたちや若者の声に耳が傾けられないこともあるようです。

アルンからのお話は、普段の生活の中ではなかなか気づかれず、見落とされがちな「子どもの権利」について、
村人が、また子どもたち自身が考える良いきっかけとなったのではないかと思います。
アルンからのお話に真剣に耳を傾け、「権利」について真剣に考えている様子がとても印象的でした。

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開会式が終わると、いよいよ外に出て様々なゲームを楽しみます。
袋とび、二人三脚、綱引、すいかわりなどといったゲームが賑やかに行われました。

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(袋とびと綱引きの様子。綱引きは男の子・女の子チームに分かれて行われ、3-1で女の子チームが勝利しました)


すいか割りでは、10人以上の子どもたちが挑戦するもすいかを割ることはできず、
最終的に、当会職員のスレイモムが一発でスイカに棒を当てました。
そして最後は、みんなで仲良くスイカやお菓子を食べ、楽しいイベントとなりました。

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(目隠しをしてまっすぐに歩くのが難しく、なかなかすいかに棒を当てられません)

CYKでは「国際子どもの日」を大切に考え、毎年欠かさずイベントを実施しています。
それは...
①いつもは違う幼稚園や保育所に通う子どもたちが一緒に遊び、社会性を育む機会であること
②子どもたちの保護者や村人と「子どもの人権」について考える良い機会となること、です。

当会は今後も、子どもたちの人権や将来について一緒に考えながら、成長を支えていきたいと考えています。
今後とも、当会の保育活動への皆さまのご支援・ご協力をお願いいたします。

2016年7月 5日


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