卒園テストを実施しました
いつも当会の活動をご支援いただき、ありがとうございます。
9月10月といえば、カンボジアでは卒業シーズンです。
それに先立って、幼い難民を考える会(CYR)は、毎年7・8月に、運営している村の幼稚園と保育園で卒園テストを行います。
テストと呼んではいますが、合格・不合格を決めるものではなく、
卒園年齢である5歳の子どもがどれくらいの知識を身につけているのかを確認するためのものです。
また、このテスト結果は、子どもたちにとってどのような環境や指導方法が一番適しているのかを検討する際の重要な情報になります。
今回はタケオ州の卒園テストの様子をご紹介します。
CYRがタケオ州で運営する、3ヶ所の村の幼稚園で、当会の保育アドバイザーと保育アシスタントが、それぞれの幼稚園で卒園テストを実施しました。
卒園テストのチェック項目はクメール文字とクメール数字。カードを見せて、どのように読むかを子どもたちに聞きます。
クメール数字の8を見せる当会職員
読めた字に丸をつける
5歳の子どもたちは一人ずつ名前を呼ばれて当会職員のもとへ向かいます。
人生で初めてのテストに子どもたちはすこし緊張気味です。
緊張のあまり泣き出す子どももいました。
真剣な面持ちの子ども
周りの園児たちも興味津々
今年卒園予定の子どもは、3園で計24人。
そのほとんどが文字や数字を習得でき、読めるようになっていました。
特に数字の習得度が高い結果になりました。
テストが行われている間、卒園証書の写真撮影も行います。
CYRでは、卒園する子どもたちに各自の写真と名前の入った卒園証書を渡すことで、無事に5歳を迎え、幼稚園を卒園できた事をお祝いしています。
写真は白いシャツやブラウスを着用しているほうが好ましいのですが、卒園予定の
子どもたち全員が白いシャツやブラウスを着ているわけではありません。
そこで、白いシャツやブラウスを着ている子どもにお願いして、他の子に貸してもらって撮影します。
貸してもらったシャツを着てニッコリ
貸したシャツを片手にテストを受ける園児
テストと写真撮影がおわると、子どもたちが楽しみにしているおやつの時間です。
みんな「お菓子の時間だ!」といいながら、教室の机やいすを片付けて、帰宅の準備をします。
子どもたちは一列に並んで、先生にお礼を言ってお菓子を受け取り、帰宅していきました。
仲良し3人組で片づけ
手を合わせてお菓子を受け取る
当会が運営する保育園・幼稚園から今年も多くの園児たちが卒園していきます。
彼らが幼稚園・保育園での思い出を忘れずに、小学校でも楽しい毎日を送れるよう祈っています。
今後も皆様のご支援、よろしくお願いいたします。