認定NPO法人 幼い難民を考える会
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認定NPO法人 幼い難民を考える会 caring for young refugees / CYR
CYRカンボジア
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トクホウト村の幼稚園のあるロリアビア地区の女性と子ども担当のソク・タイさんに幼稚園の自立運営について、ご自身の役割について話を伺いました。 ロリアビア地区の9つの村には3歳から5歳までの子どもが676人もいますが、地域幼稚園は4か所しかありません。コロナウイルスの影響で今年は子どもたちが全く幼稚園に通えませんでした。
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みんなが幼稚園に通えるように
1~2か月に1度、幼稚園に行くたびに、子どもたちが文字を読んだり数字を数えたり、とても楽しそうに学んでいる姿を見て、幼児期の子どもたち全員が幼稚園に通えるようになるとよいと思います。幼稚園ではおやつのまえやトイレの後、手を洗っていて衛生習慣が身についている、食べるときのマナーも先生が気を配っているし、子どもが遊具などでけがをしないようにしているのはとても良いです。特に、CYKさんが支援している幼稚園では、子どもたちをどう教えるか、教材づくりやその知識も高められています。
保育者の仕事の大変さ
今年も開催された10日間の「村の幼稚園」の保育者の能力研修はとても素晴らしかったです。私自身も、研修に参加して、新たな知識や経験を得て、新たな人々との出会いがあり、子どもへの教え方を学ぶことができました。保育者がどのように教えるのか、どのように教材を作るのか、教材としてどんなものが適しているかなど、保育者の仕事の大変さが分かり、考えさせられました。幼稚園の自主運営には保育者の仕事はとても重要です。
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保護者や地区評議会への働きかけ
この地区でよく見られる女性と子どもの抱えている問題は、家庭内暴力、多くの子どものいる経済的に厳しい寡婦、女子の学校中退などです。この地域でも家計の70%以上を女性に頼っている現状で、女性の多くは、中学3年で学校をやめ、工場に働きに出ています。 そういった厳しい家庭の子どもも幼稚園に入れるよう話し、保護者の集まりで幼稚園への入園を勧めるだけではなく、家庭内でも子どもたちの学びを助けるように伝えています。また、幼稚園の自主運営では問題点を解決することも大切です。地区評議会の会議では、幼稚園からの提案と課題について考え、解決策を出せるようにしたり、保育者が地区評議会や女性と子どもの委員会の会議に参加して、自分たちの抱えている問題を直接話しやすくしています。 女性と子どもの担当者として私ができることは、幼稚園に救急箱を支給したり、園庭に花を植えたりしています。幼稚園に電気を引いて扇風機を設置し、保育者や子どもが快適に学ぶことができるようにしたいです。将来的には、幼稚園が教育省のスタンダードに認定されるように、NGOや州や郡の幼児教育担当者など、関係者と緊密に協力できる環境を整え、子どもたちの学びの質を向上させたいです。