幼い難民を考える会はより多くの子どもたちが幼稚園に通えるように毎年数ヶ所の新しい幼稚園を開いています。そのため要請のある地域に出かけ地域の人たちと話をし、実際の状況を知るために調査をしています。今年開園する3園の幼稚園も2019年から何回か現場を訪れています。調査には要請を受けた地区の郡や州の幼児教育事務所の担当者も参加します。
今年開園予定の2ヶ所の地域の状況です。トロピエンボウン村には、203世帯、1125名の人が住んでいます。村の人たちの多くは農業、野菜作り、ヤシ砂糖づくり、工場労働、小規模の商売に従事しています。村からは別の村にある地域幼稚園までの距離は遠く村の小さい子どもたちは幼稚園に通うことができません。親は子供たちに小学校へ行くまで待つようにというしかありませんでした。
プレク・クンロン村の人口は、248家族、739名です。人口の多くは農業、野菜作り、ヤシ砂糖づくりをし、コンポンチュナン市やプノンペンでの工場労働者として働いています。この地域では、学校までの距離が遠く親が子どもを送ることができず、幼い子どもたちは幼児教育を受ける機会がありません。
事業を始める前に地元の人たちの意見を聞くことは大変重要です。それは地域の状況や子どもの様子を知るのみでなく、地域の人たちの幼稚園を管理運営していくことへの意欲や意気込みを知ることができるからです。この調査は私たちの事業の円滑な運営に役立ち、どんなに彼らが学校教育の価値を理解し子どもたちに対してどのような望みを持っているか、人々の幼稚園に対する考えを知ることができます。
農村の幼稚園のない村にとっては、村の幼稚園は清潔なトイレや手洗い場のある子どもたちが楽しく遊び、おやつを食べたり友だちといろいろな経験のできる安全な安心できる場所です。今年ももうじき子どもたちが楽しみにしている新しい園舎が出来上がります。