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「村の幼稚園」に子どもを通わせる大人たちにも、ある変化が現れはじめたことが2014年9月発行の『こどもたちの明日』第111号に紹介されました。
「村の幼稚園」は子ども、保育者、地区の大人たち、その誰もが大切に思える場所になっていったようです。
『こどもたちの明日』第111号より
今年6月3日、タケオ州バティ郡にある三つの「村の幼稚園」が、各村の地域リーダーたちと「国際子どもの日」のイベントを企画しました。
その朝、遠いトロピエンクロラン村の幼稚園の子どもたちは、両親や兄弟、おじいちゃん・おばあちゃんと連れ立って、トラックで会場のカンダール村の幼稚園にやってきました。
集まった人たちは陽よけのテントの下で、この日が子どもの幸せを世界中で祝う特別な日だという話を聞きました。これまでカンボジアの祝祭日しか頭になかった村人です。
子どもたちは風船やおやつ、豆乳やジュースをもらって大喜び。
嬉しそうな子どもを取り巻くのは、楽しげな家族や村の幼稚園関係者です。
集まった人は全部で160人。ゲームで遊ぶ園児に声援を送ったりおしゃべりをしたり、だれもが楽しくてしようがないという雰囲気でした。
「こんな催しを年に2−3回はやって欲しい」
「今まで村に幼稚園がなくて、こんなイベントはなかった。珍しくて面白い」
「色んな人の協力でみんなの関係が良くなった」という声もありました。
「子どもの日」のイベントに先駆けて、開園一年に近い三つの「村の幼稚園」が、初めての合同保護者会を開きました。
集会後、ある保護者が、集会所の壁や天井補修用にヤシの葉を持ってくるというと、もう一人は補修は自分がすると名乗り出ました。
そして最後に、別の一声がありました。「これからは集会所を使うというのではなく、村の幼稚園を借りるといおう。」
自主運営の動きの始まりです。
「国際子どもの日」は大人も童心にかえります。
子どもたちと一緒にお米の袋をはいて、ポテトジャンプ。
『こどもたちの明日』第111号の全文は、
こちらからご覧いただけます。
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