認定NPO法人 幼い難民を考える会
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認定NPO法人 幼い難民を考える会 caring for young refugees / CYR
CYRカンボジア
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いつも当会活動へ温かいご支援をいただき、ありがとうございます。

半日保育の「村の幼稚園」では、子どもたちは午前中にクラスが終わって家に帰ります。
親が早朝から働きに出て、朝ごはんを食べずに登園してくる子どもや、帰っても大人が誰もいないので、昼ごはんを食べられない子どもがいます。
2017年3月発行の『こどもたちの明日』120号では、現在、月に2回、子どもたちに提供しているゆでたまごの提供が開始されたことが報告されています。

『こどもたちの明日』120号より
皆様のご支援により、2017年1月から村の幼稚園でのゆでたまご提供を開始しました。
タケオ州カンダールの村の幼稚園では、ゆでたまごの提供が始まってからというもの、子どもたちの出席率が上がりました。登録園児は34名ですが、ゆでたまごが配られる日は37名の子どもが登園しています。3名は出生証明書を持っていないことから、幼稚園への登録ができず、家の近所で子どもたちだけで過ごすことが多かったようです。しかし、幼稚園に通う園児から「美味しいゆでたまごを食べたよ」と聞いて、幼稚園に通いはじめました。
保育者のタォン・サヴォン先生は次のように話してくれました。
「準備は少し大変ですが、子どもたちが笑顔でゆでたまごをほおばる姿を見て、私も元気をもらっています。食後には、子どもたちは積極的に手伝いをしてくれます。小さい子はゆでたまごの殻むきに慣れておらず、白身が割れてしまうこともあります。しかし、年上の子が助けてあげ、何度もたまごを食べるうちに上手く殻を取り除けるようになるので驚いています。殻むきは手を使う訓練にもなるため、鉛筆で文字や数字を書く練習にも繋がると思います。」

ゆでたまご①IMG_9471.JPG
ゆでたまごは、保育者が市場に行って卵を買い、幼稚園の庭で火をおこして湯を沸かして、茹でます。
先生はひとりなのに、なぜ、その手間を掛けてまでゆでたまごをおやつとしてだすのか?
卵が完全栄養食だ、というのもあります。
けれども、ゆでたまごだと、教室の中で殻をむいて、子どもたちがその場で食べます。手渡すだけのお菓子などは、こども自身が食べずに、持ち帰って他の家族が食べてしまうこともありました。

確実に子どもたちの口に入る、それがゆでたまごを出す、もう一つの理由なのです。

『こどもたちの明日』第120号の全文は、こちらからご覧いただけます。

今後とも、皆様の温かいご支援、どうぞよろしく申し上げます。

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