認定NPO法人 幼い難民を考える会
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認定NPO法人 幼い難民を考える会 caring for young refugees / CYR
CYRカンボジア
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いつも当会活動へ温かいご支援をいただき、ありがとうございます。

「村の幼稚園」が長く地域で運営されてゆくためには、村の人々が、自分たちの幼稚園という意識を持つことが重要です。
誰かがやってくれるから、ではなく、自分たちでこの幼稚園をやる、その意識づけの取り組みが、2014年12月発行の『こどもたちの明日』第112号に紹介されました。

『こどもたちの明日』第112号より
プノンペンの高層ビルや建設現場、交通渋滞を後にして南に向かい、車で3時間ほど走ると緑が美しいルークダエクに着きます。穏やかな農村地帯が広がるこの辺りは四つの集落に分かれ、その一つのリアンチュー村には1050人(233家族)が住んでいます。
リアンチュー村では、年長の兄弟と一緒に幼児が通園できるよう、生徒150人が2部授業で通う小学校の敷地内に幼稚園を開くことを決めました。
しかし余分な教室はなく、倉庫としてあるスペースを利用することで問題を解決しました。当初、資金を借りて園舎を建てるとした計画は、返済のめどが立たないとして取りやめたいきさつもあります。既存の倉庫を再利用するほか、住民や関係者の手で倉庫を教室に整備、床のセメント張り、トイレの設置なども実現することになりました。

経費を地方行政予算に入れるだけでなく、保護者も3年後の自主運営の日に備えて、子ども一人につき一日5円程度を支払う取り決めもなされました。貧しい家の家計費が一日200円相当であることを考えると、村の人たちの子どもの将来にかける期待がいかに大きいかがわかります。
関係者の意向を条文にした契約書も交わされ、保育者の研修も始まりました。

このとき始まった一日5円程度の親からの支払いは、これ以降開設される「村の幼稚園」でも協力金として集められ、地域の自主運営に移管される時までCYKが預かって貯金しています。
自主運営に移行した後、どのように活用されているか聞いてみますと、
✔︎登園する子どもの人数が増えたので椅子を買い足したり、
✔︎周辺の土地より教室の床のほうが低くて雨の時などに水が流れ込んできていたので園舎の底上げをしたり、
✔︎床にタイルを張って掃除をし易くする
といった、子どもたちの学ぶ環境の維持向上に充てられていました。

『こどもたちの明日』第112号の全文は、こちらからご覧いただけます。

今後とも、皆様の温かいご支援、どうぞよろしく申し上げます。

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