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2013年8月に開園した「村の幼稚園」。
その様子を2013年12月発行のニュースレター『こどもたちの明日』第108号で紹介しました。

『こどもたちの明日』第108号より
今年8月の開園当時、子どもたちは幼稚園がどんなところか知らず、初めて会った笑顔の先生たちの手拍子に見とれていました。今ではすっかり幼稚園に慣れ、自分から絵本を持ち出して見入ったり、抱いた人形を手放さずに遊んでいます。

9月と10月はお盆やすみと祭日が4日もあって、子どもの欠席が目立ちました。
この時期、信仰心の厚い人たちが、仏陀の護りを受けて平安に暮らせるようお寺参りに出かけ、先祖や縁者を偲んで食物やお金を寄進します。詣でるお寺が多いほど、良い年になるといわれるので、子どもたちも親と一緒に出かけます。

困るのは保育者が病気で休むと、代理の先生に馴染めない子が園を休むことです。
欠席する子が増えた機会に、各幼稚園の実態を調べることにしました。

わかったことはいくつかありました。
それは集団生活に慣れない子どもの問題というより、二ヶ月間の研修しか受けていない保育者の経験不足が原因でした。
✔︎たとえば、自由遊びの時間に遊具、教材の用意がない。
✔︎テーブルとゴザの使い分けをしない。
✔︎教え方が子どもの興味を惹かない。
✔︎子どもは保育者に注意を払えない。
また、カバンの置き場所を用意しないので、活動の邪魔になる、という指摘がありました。これは、子どもがカバンを宝として大切にしており、注意されると一時は手放しても、すぐまた背負って片時も傍らから離しません。
「宝とはそれと思う気持ちが宝」なのだと、子どもに教わりました。

今後は保育者が慣れるまで、毎月、各園のモニター・研修・話し合いをする予定です。

この記事では、現在の「村の幼稚園」で一番多くの時間をとって支援を行っている毎月のモニタリングを開始した経緯が明らかにされています。3年間の支援中、行事のある月や夏休みの月を除いた9ヶ月は、保育アドバイザーが全ての「村の幼稚園」を回って、午前中は先生が行っている授業の様子を見、子どもたちが帰ったあと、先生の質問や悩みに答える時間を持っています。村の住民がどんなに幼稚園の存続を望んでも、子どもたちが行きたがらない、先生が自信をもって続けられなければ、長く地域で幼稚園が運営されることは適わないことに気づいた時期でした。
保育アシスタント(スレイモム)_IMG_6955.JPG   


⬅︎ CYKの保育アシスタントが「村の幼稚園」で子どもたちに振り付きの歌を教える先生を見守ります。





『こどもたちの明日』第108号の全文は、こちらからご覧いただけます。
今後とも、皆様の温かいご支援、どうぞよろしく申し上げます。

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