「村の幼稚園」開園前の準備
新しい村の幼稚園の開園までには、2、3年前から幼稚園開設の要請のある数ヶ所の村の調査を行い、前年度までにどこに開設するか決定します。委員会と話し合い、契約を取り交わし、8月頃から幼稚園の園舎を建設。約2ヶ月で園舎・トイレが完成します。その後、1ヶ月間、プノンペン事務所で開園前の保育者の研修が行われます。 新しい「村の幼稚園」では、今年は12月末に、委員会メンバーや郡の幼稚園担当者も参加して幼稚園のクラスの飾り付けや備品・教材の準備が行われました。
開園式
このような準備を経て今年は新しく3園がオープン。
トロピエンボウン村では、参加する保護者が多いとのことで村民がテントを貸してくれました。委員会や保護者がテント張りを手伝ったので費用はかからず、1月12日に屋外での開園式が行われました。
今年の特筆すべき点は、開園した3園の委員会から会のプノンペン事務所に「村の幼稚園」園舎建設や3年間の支援に対して感謝状が送られたことです。
また、プノンペン事務所が地区評議会と協議した結果、保育者の給与は地区評議会が全額を支払うことになりました。3年間の支援中は会が月に40ドル、委員会からも同額程度を支給してきた今までのやり方から前進し、地区の主体的な関与が強まりました。
中には40名もの子どもが登録した幼稚園もあり、保護者の幼稚園への期待が感じられます。先生は一人ですので、5歳児を優先させて新しい幼稚園のスタートです。