織物技術を教えるだけでなく、そのフォローアップも私たちの大切な活動。
研修を受けた人たちが織物を仕事として確立していけるよう、施設の開放も行っています。
首都プノンペンから車で1時間半のところ、タケオ州のトロピエンクラサン村にある、当会の織物技術センター。
活用されていなかった村のコミュニティセンターを借り受けて、2003年からここで織物技術研修を行っています。
それ以前は、まだ農村部の治安が悪かったこともあり、プノンペン市内にある事務所で研修を行っていました。しかし、研修を終えて村に帰ってからも、織り手さんたちがセンターに来て教わったり作業をしたりすることが多かったため、治安も落ち着いてきた頃を見計らって、学びたい人の多いこの村にセンターを移しました。
ここには、研修を修了した織り手たちが、ほとんど毎月のようにやってきては、自分たちの製品づくりを行っています。
整経したり、染料をつくったり、染めを行ったり、その活用方法はさまざま。
時には、近隣の織り手さんが機織り機を利用しに来ることもあります。
カンボジアの人々の織物に活用されていると、実感する毎日です。
2012年11月 9日