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「クメール文字絵本」に、新しいシリーズが誕生しました。

子どもたちのよく知っている身近なものを描いた絵本

子どもたちのよく知っている身近なものを描いた絵本

子どもたちの大好きな、子どもの手のひらサイズの「クメール文字絵本」に、新しいシリーズが誕生しました。


「子どもたちのよく知っている身近なものを描いた絵本」という内容で、今回は「どうぐ」、「のりもの」、「いきもの」、「くだものとやさい」の4種類が選ばれました。ページをめくると左側に絵、右側にその名前がクメール文字で書かれています。文字は子どもが親しみを持ちやすいように、読みやすく柔らかな書体を選びました。


絵は、カンボジアのスタッフや保育者に身近な題材を挙げてもらい、その中から子どものよく知っているもの、分かりやすいものを各40点くらい選びました。表紙や背景の色も、カンボジア人の感覚を大切にしながら話し合って決めました。絵を描いたのは、紹介で知り合ったり、近所のギャラリーで出会ったカンボジア人の画家たちです。


絵本を見る子どもたち

絵本を見た子どもは、道具や生き物の名前が文字で表されることに気づきます。

村の子どもにとって、絵本はまだ身近な存在ではありません。カンボジアの教育省の方針では、幼稚園でも文字教育が重視されていますが、いきなり「文字の勉強」から入るため、クメール文字の難しさに挫折してしまう子どもも多いようです。CYRでは、子どもが学校で文字を学ぶ前に、文字に親しむことが大切と考え、文字に触れる機会が限られている子どもたちのために、これらの絵本やさまざまな教材を作っています。


絵本を見て子どもは、道具や生き物の名前が文字で表されることに気づきます。物の名前を覚えるだけでなく、絵本にない物でも名前を知りたがったり、文字を読んでほしがったりするなど、子どもの興味に広がりが出ることを期待しています。そのため子どもたちが理解しやすいように、写実的な絵で表現しました。


絵本製作にたくさんのご支援をいただき、多くの部数を印刷できたため、就学前の子どもたち一人ひとりに届けることができます。保育者や保護者向けに、絵本の簡単な説明書を絵本に添えて贈ることにしています。絵本が、子どもたちの数少ない持ち物として家で大切にされ、さらに家族との新しいコミュニケーションのきっかけになることを願っています。

2005年3月20日


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