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認定NPO法人 幼い難民を考える会 caring for young refugees / CYR
CYRカンボジア
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保育者の事前研修

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いつも当会活動へ温かいご支援をいただき、ありがとうございます。
9月10日から4週間をかけ、新しく開園する「村の幼稚園」3村の新任保育者の保育研修が行われました。

まず、9月10日から19日まで、当会のプノンペン事務所で基礎知識を学びました。
国家斉唱、教育に関する法律、子どもの保護と発達、子どもの権利、教育制度、子どもの心理、脳の発達、
欲求、学習、体育、子どもが転校する際の留意点、教室の飾り付け、クラスの管理と統率、教授方法、
指導計画の作り方、教材の説明、自然観察、本の読み聞かせ、詩と歌、ゲームと運動、お絵かき、五感の発達、
大きさ・空間・数と量の認識、月次報告書の作成、等々。
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お母さんのおなかの中で、赤ちゃんの脳がどのように発達するかを勉強しました。








「しっぽの本」は子どもに大人気の本です。
研修では、この本でどのように子どもを楽しませるかを教えます。 どのしっぽが誰のしっぽで、どういう役割をするか、をなぞなぞで子どもに考えさせます。





事務所での研修後、9月25日から10月5日までは、場所をカンダール州にある元当会保育所に移し、
実際に子どもを教えながらのOJT研修でした。

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新任保育者は初体験づくしの研修を終え、今は、11月から自分のクラスで自分の村の子どもを教える
興奮と緊張と不安で一杯です。
トンレクラウ村のナウン・サルンさんはこう語っていました。
「指導をしてくれた保育アドバイサーは子どもの関心をとても上手に引きつけることができます。どのように
子どもに 接すると良いクラス作りができるかを、身をもって示してくれました。子どもたちが言うことを聞かない時でも、 アドバイザーは穏やかな良い言葉で話しかけます。子どもにとって魅力的な言葉を使って、注意を引き戻します。 (実習をした)プレタトウ幼稚園の教室の飾りはとても独創的で、このような教室なら子どもは喜んで通ってくるでしょう。彼らは質問に早く正確に答えられます。子どもたちは先生をとても敬っています。」

研修を終えたもうひとり、バックプノン村のチョエム・サロルンさんの感想です。
「保育アドバイザ―は子どもとの経験が長いので、とてもフレキシブルです。子どもが飽きてくると、 立って歌を歌ったり、短いゲームをしたりして、気分を切り替えるので、子どもは決して退屈しません。 クラスメイトの気が散るような言動をする子は、前に座らせ、アドバイザ―が質問をしながら、理解を促して、答えられるように仕向けます。体操も、全員、参加したがります。ゲームをする時は特に楽しそうです。 私も、保育アドバイザーのように、きちんと、かつ、臨機応変に教えられる先生になりたいです。
教室の飾りもよくできています。壁や数字表には、紙で作った花が飾ってあり、プレタトウ幼稚園の先生は
とても創造性豊かだと感じました。子どもたちも賢く、歌が上手で、座って静かに先生に話を聞いています。」

今年は雨が10月にも降ったため、開園が遅れる幼稚園もあります。
11月中旬までには3村の幼稚園が子どもたちを迎えられるよう願っています。

今後とも、皆様の温かいご支援、どうぞよろしく申し上げます。

2018年10月23日


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