CYRは現在、カンボジアで2つの保育所を運営していますが、2004年からはカンボジア政府の要請を受け、カンダール州の公立幼稚園での巡回指導も行っています。研修の主な内容は、教材の目的の説明、子どもの能力を伸ばすための使い方の説明などで、14種類の教材もあわせて配布しています。
2004年で、カンダール州の半数の園を対象とした研修が終了しました。そこで、研修を行った園を再度訪問して評価を行い、プロジェクトを一度見直しました。そして評価の結果を受けて、8月15日にカンダール州のロビンアエム郡クマエマタ幼稚園で、2005年初めての保育研修が行われました。
今回の参加人数は近隣の幼稚園の保育者を含めて6名。これまではCYRの保育専門家である日本人スタッフが研修を行っていたのですが、今回からカンダール州教育局のサウ・チャンターさんに研修の進行を任せ、CYRは補足説明にまわることにしました。
CYRは、カンボジア人による研修が行えるようになることを期待し、サウ・チャンターさんにも昨年の全ての研修に参加してもらっていました。そして、今回の彼女の進行は、CYRカンボジア事務所のクンティア保育アドバイザーによれば「ほとんどパーフェクト」。CYRはさらに、今後サウ・チャンターさんに保育研修を任せることを計画しています。
研修内容をカンボジア人からカンボジア語で説明することのメリットは大きいと思われます。新体制での保育研修は、順調に滑り出しました。
2005年8月20日