トンレクラウからの帰り道
「村の幼稚園」のモニタリングは、朝6時にプノンペンを車で出発し、遅くとも8時には到着するように現地に向かいます。2時間ほど、子どもと保育者のやりとり、教室内の様子を見たあと、保育者とその日のクラスで上手にできていたこと、もう少し工夫が必要なことなどを話しあいます。困っていることなどないか聞き、保護者から集めた協力金も預かり、保育事業スタッフは11時半ごろ、帰路につきます。
トンレクラウ村からフェリー乗り場までは、でこぼこの道が一本あるだけなので、フェリーまで1時間以上、プノンペンまで2時間半の道のりです。
朝早くに朝食を食べたので、スタッフは皆、お腹がすいていました。ふと見ると、農家のひとがコーンを茹でて売っています。車をとめて、コーンが茹で上がるのを待ちましたが、なかなか茹で上がりません。空腹に耐えかねて、お腹がすいていると伝えたところ、鍋をかけている焚き木でコーンを焼いてくれました。
この写真は、その時の様子です。大きな鍋にコーンを入れ、熱が逃げないように布でふたをしながら茹でます。あまりに美味しくて、あるスタッフは3本、もうひとりは5本食べ、家にも買ってかえりました。
とても親切な農家のひとで、焼いたコーンのお金をとらず、持ち帰り用の茹でたコーンの代金しか受け取りませんでした。「川を渡らなくちゃ来れないこんな遠くまで、子どもが教育を受けられるように来てくれたんだから」と言って。
引き続き、皆様の温かいご支援、どうぞよろしく申し上げます。