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【東日本大震災被災地支援活動】 被災地レポート<宮城県>

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7月11日~14日、CYRは福島県と宮城県を訪れました。
大震災から4ヵ月経った被災地の状況、人々の声をおとどけします。レポートは「福島編」「宮城編」にわかれています。
ぜひ、2本ともご覧ください。


【被災地レポート(宮城県)】

仮設住宅での託児スペース、難航

CYRのパートナー「災害子ども支援ネットワークみやぎ」は、避難所や仮設住宅で託児スペースを開こうとがんばっていますが、一筋縄では進みません。行政も縦割のためにそれぞれの事情が異なり、話が二転三転してしまうのです。仮設住宅へ入りたがらない人が多いことも分かってきました。特に子どもがいる場合、2年で退出を迫られる仮の場では保育園や学校が変わることを心配します。自活への不安も加わって、託児スペースを開くまでには当初の予想よりも時間がかかっています。子どもたちのケアが後回しにされている状況が続いていますが、CYRは支援のタイミングを待ち、道を探り続けます。

民間幼稚園は自力で再建

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今日はのびる幼稚園でお誕生会

保育セットを送った東松島市の「のびる幼稚園」に行ってきました。海のそばの園舎は全壊。多くの家族が亡くなりました。そんな中、避難所となった廃校で保育を再開させたそうです。6月10日、お母さんから「助けてほしい」というメールがCYRに届きました。必死で子ども支援をしている団体を探したそうです。保育セットを送って間もなく「すぐ役に立った。手づくりの気持ちが嬉しかった。」という声が返ってきました。園児のほとんどが今も避難所や仮設住宅での暮らしを続けています。
のびる幼稚園は、8月に廃校舎を出なくてはなりませんが、民間の園は行政のサポートを受けられません。園長先生が走り回って次の場所を探しましたが、子どもが安全に過ごせるためには改修が必要です。落ち着くまでの仮の場ですが、『今の園児の居場所を守る』ことを大事に考えている先生にお会いして、CYRも幼稚園再建の支援を検討しています。

公立保育所でも行政のサポートが届かない実情

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ピノッチオ保育園の子どもたちは、お人形がだいすき!

同じく東松島市にある公立の「鳴瀬地区保育所」に行ってきました。震災直後、全壊・半壊した3つの保育所が統合されて地区センターで保育が再開されました。現在70人以上が通っているこの保育所にCYRは保育セットを送りました。先生からきいたお話です。「行政の手が幼児教育に回っていません。園舎や人件費などは確保されますが、備品や遊具は全てカットされました。公立も民間の支援に頼るしかありません。」 ここも秋には移転が決まっています。

やっと笑顔が戻ったピノッチオ保育園

石巻市の「ピノッチオ保育園」は1階部分が浸水。5月に訪れたときには子どもの表情が固く、先生も緊張した状態でした。あれから2ヶ月。施設はきれいに片付けられ、約50人の子どもが園に戻っているようです。訪問した日に砂場の砂が届いたので、みんな大はしゃぎで賑やかな声が溢れていました。少しずつですが、前向きに復興している力強さが感じられました。CYRが送った保育セットもよく使われています。

2011年8月11日


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