7月11日~14日、CYRは福島県と宮城県を訪れました。
大震災から4ヵ月経った被災地の状況、人々の声をおとどけします。レポートは「福島編」「宮城編」にわかれています。
ぜひ、2本ともご覧ください。
7月11日、福島市の避難所「あづま総合運動公園」を訪れました。
震災発生直後2000人以上が避難していましたが、訪問時には500人弱でした。ここでは、福島県北保健福祉事務所と、地元の子育て援助ボランティア「すけっとくらぶ」が、4月から週に2回、保育を行ってきました。震災の影響で不安定なお母さんたちの気持ちを察してか、子どもたちは当初泣いてばかりだったそうです。
落ち着きがなかった子どもたちですが、7月にはずいぶん変っていました。13人の子どもたちは、元気に遊び、座っておやつを食べたり絵本の読み聞かせに集中していました。CYRの保育セットは、「すぐに使える」「屋内で身体を使って遊べる」といった理由から、子どもたちのストレス発散に大きく役立ったと、喜ばれていました。
7月14日で保育活動は一旦終了しました。避難所が閉鎖の方向に動いているためです。
閉鎖後も保育セットは有効に使っていただくことになりました。すけっとくらぶは、療養を必要とする子どもたちや育児全般の支援のために、付き添い・預かり・子守りサービスを提供しています。今後は、他の団体とも連携した屋内イベントのサポート活動も視野にいれています。こうした子どもが集まる様々な機会において、保育セットの有効利用を考えています。
今後の活動
行政の方針は、避難所の統廃合や仮設住宅などへの移転ですが、放射能の心配や不便な立地条件から、なかなか進まないのが現状です。目に見えない放射能の壁は、県外の支援や地元の人の声を直接聞くことの妨げになっています。特に幼い子どもたちの家族や先生たちの大きなストレスは解消されないままです。先が見えず状況が流動的ですが、CYRは今後も福島への支援を続けます。
2011年8月11日