いつも、幼い難民を考える会(CYR)の活動に温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。
本日は、パナソニック株式会社様よりご寄附いただきました「ソーラーランタン」がどのように活用されているか、ご紹介します。
ソーラーランタンは、昼間、太陽光の下に置いて電気を蓄えることで、夜間に照明として使うことができ、電気設備がない農村においても電気を使えるようになる電気器具です。昨年度は、パナソニック株式会社の皆さまより、18個のソーラーランタンをご寄付いただきました。
ご寄贈いただいたソーラーランタンは、現在、カンダール州タプロム村とチュティール村でCYRが運営する「村の幼稚園」とタケオ州の公立地域幼稚園に配布され、活用されています。カンダール州タプロム村とチュティール村では幼稚園に通う子どもたちの保護者と先生、計16名に、そしてタケオ州では公立地域幼稚園の先生2名に届けられました。
(当会保育事業アシスタントがソーラーランタンの使い方を説明して、村人へと手渡します。)
CYRは、幼稚園を運営する地域の中でも、特に貧しい生活を送る保護者に布ボールの縫製を依頼、村人に現金収入の機会としてもらっています。今回、ソーラーランタンを受け取った人たちもこのような貧しい保護者です。
村人たちは、CYRが日本で実施するボランティア活動「みんなで布チョッキン」の裁断された布を縫製することで、現金収入を得ています。完成した遊具はCYRが運営する保育施設、そしてカンボジア政府・教育省を通して、カンボジア全国の「公立地域幼稚園」へも提供されています。
ソーラーランタンが配布されたことで、村人は日が沈んだ後も縫製作業が可能となり、より多くの布ボールを製作できるようになりました。現在は、1ヶ月30,000リエル(約7.5ドル)の現金収入を得ています。この収入は子どもたちの学費や給食費、おこづかい、また、病気をした際の貯蓄として使う家庭もあるようです。
(布ボールの縫製を担当するタプロム村の保護者たち)
CYRは今後とも、布チョッキンなどの活動を通して、カンボジアの子どもたちとその保護者がより良い生活ができるよう支えていきます。ぜひ、皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
また、パナソニック株式会社社員の皆さま、皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。
2016年2月 2日