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ふやそう!「村の幼稚園」

ふやそう!「村の幼稚園」~CYR活動報告会より~


5月25日、CYRの活動報告会が護国寺で開催されました。

当日は、カンボジア事務所から所長代行のチャン・スレイが来日し、2012年度の活動報告と、13年度の事業計画について発表しました。

以下は、事業計画の根幹である、「村の幼稚園」(補助給食(豆乳・ゆで卵)を提供する午前保育)の展望についての発表の全文です。


幼児期は人間の基礎がつくられる大切な時期ですので、幼児教育はとても大事だと認められています。
カンボジアの政府も幼児教育の大切さを認めて、教育省・内務省・女性省と関係省が協力し合って、
2011年までに451カ所の地域幼稚園を開きました。

政府の予算が少ないので、この地域幼稚園はお金がかからない、簡単な場所で優先的に5歳の子どもを集めて、就学前に教育を受けられる場所として作られました。
教育省の新しい統計では、幼児教育を受けている3歳と4歳の子どもは21.23%、5歳の子どもは56.49%です。

CYRは451ヶ所の地域幼稚園の子ども達に楽しく遊びながら勉強できるように、現場まで訪ねて、教材の目的と使い方を説明してから、教材を提供しました。その後、他の団体が幼児教育をやっているところも訪ねました。政府の地域幼稚園は週に5日、一日2時間、他の団体は週に1回、3時間ぐらいでも本当にたくさんの子どもが集まって、楽しく過ごしながら、いろんなことを勉強しているところを見て、感動しました。
そこでCYRの活動も拡大し、より多くの子どもに楽しく遊びながら、集団生活に慣れながら、教育を受けることができる場所を作りたいと考え始めました。

お金をあまりかけずに、教育を受けるチャンスを広げるために、2011年度CYRは村の幼稚園を2カ所で開きました。始めのうちは、家庭での暴力をいつも見聞きしている子どもがすぐ友達と喧嘩をしたり、見知らぬ人を見るとすぐ泣き出したりしていました。

そういう子どもたちが1年間幼稚園に通ううちに、ずいぶん態度や性格が変わってきました。毎日楽しく、幼稚園に来て、友達と仲良くし、協力し合いながら、いろんなことを学んでいます。

それを見た親はその後、4キロも離れている小学校へ行かせるようになりました。そんな大きな変化を目の当たりにし、幼児教育は本当に大切だと痛感しました。

けれど難しい問題があります。政府の地域幼稚園は451カ所のうち、半分が閉じてしまいました。理由は、先生の給料が支払われなかったからです。1年、2年働いて、給料を何も払ってもらえない先生もいました。政府に予算がありましたが、地区のほかの事、たとえば道路を作るなどに使われてしまいました。
地区長は、選挙を考えてわかりやすい事に予算を使ってしまいます。教育は目に見えないのでお金を使うのを嫌がります。

CYRの村の幼稚園は、問題が2つあります。1つめは、タプロム村の幼稚園の先生が辞めてしまった事です。給料は、CYRが払うお金と、地区の予算からも出る予定でしたが、地区の予算は支払われませんでした。給料が安いと先生が生活できません。先生が辞めてしまって、新しい先生を探しても見つからないで困りました。2つめの問題は、幼稚園の出席率が低い事です。

CYRは家庭訪問をしました。保護者から話を聞いて、わかった事は、タプロム村では親が、朝4時にお魚をとりに行く仕事で家を出てしまいます。子どもに朝ご飯を作って置いていきますが、子どもが食べるかどうか、わかりません。プラサート村は近くに縫製工場ができて、親が働きに行って家にいません。二つの村では、保護者がいないので、子どもは家の近くでずっと遊んでいます。幼稚園に連れて行ってくれる人がいません。
CYRは保護者に「教育は大事です」と言いました。お母さんがいなければ、家にいるおばあちゃんか、近所の人でもいいので頼んで、幼稚園に子どもを送ってほしいとお願いしました。

村に行くと子どもがいっぱいいます、みんな教育を受けていない、子どもたちの将来が心配になりました。
政府は2014年から、地域幼稚園を1,000カ所、つくる予定です。先生が辞めないように給料を増やすそうです。これまでは50,000リエル($12)でしたが、来年は120,000リエル($30)になるそうです。給料が、先生にちゃんと払えるように方法を考えているそうです。
CYRも制限ある資金と人材で、より多くの子どもに教育を受けるチャンスを与えたいので、CYRの活動に繋がりがある場所で調査を行いました。2012年8月に2回、9月と10月に1回ずつ、織物の巡回研修をしている所などを調査したところ、本当に幼児教育を受けるチャンスがない子どもが村にたくさんいました。村に幼稚園が無い、若い親は子どもをおばあさんに預けて工場へ仕事に出かけている。生活のために織物に忙しく、子どもの教育を考えていない、教育の低い親もたくさんいました。だから子どもは村に残って、栄養不足、不衛生な環境で適切なケアを受けていない、基礎の教育を受けていない、子ども同士がコミュニケーションを取るチャンスがない、

子どもの権利が守られていませんでした。

そこでお金と手間が余りかからないようにして、より多くの子どもが楽しく過ごしながら、友達と仲良く、協力し合う心を育てながら、集団生活に慣れながら、基礎の教育を受ける場所を増やしたい、将来の平和な社会を作りたいと考えました。CYRは2013年に村の幼稚園を3カ所開く予定です。

幼稚園を開くために村の調査をしてから、カンボジア事務所のスタッフで話し合いました。幼稚園が必要な対象地を次のように決めました。



そして、調査をした8つの村から、タケオ州の3つの村を選びました。ここに、2013年8月、村の幼稚園を3カ所開きたいです。

1つめはカンダール村です。村人は農業か、若い人は工場で働いています。小学校までは3キロぐらいあります。村長は、地域の人々の協力で、もうすぐ村の事務所ができると言いました。事務所ができたら幼稚園として使えます。ちょうど村の真ん中にあるので、子どもが来やすいと考えました。村長は3年後には自分たちで幼稚園を運営できると言いました。

2つめはプンプノン村です。幼稚園がほしくて、CYRが調査をした時、村人も来ました。村の事務所が、
現地NGOの支援金と地域の予算で建てられて、コンクリートで出来ていました。月に1回か2回しか使わないので、幼稚園として使えると言われています。村長は3年後には自分たちで運営できると言いました。

3つめはトロピエンクロラン村です。村の事務所は木造でぼろぼろでしたが、ここで幼稚園をするなら修理できると地区長が言いました。ぜひここで幼稚園を作ってほしいと村人に言われました。

CYRは、村の幼稚園で大切にしたい事を、次のように考えています。



もしカンボジアの子どもが全員、幼稚園に通えるようになったら、将来はきっと本当の意味で発展した国、平和な国をつくれるでしょう。より多くの子どもに教育を受けるチャンスを与えたい、そのためにもっと多くの、村の幼稚園を増やしていきたいです。みなさまのご支援をお願いいたします。

2013年6月20日


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